外敵、というよりは助っ人
というわけで、4/28には我が強敵*1ヒイロとともに日本武道館に行ってきたのですよ。選手権試合が3本もあるなんて、なんと豪華!と飛びついたのだけど。
ノア「Spring Navigation’07」最終戦 - スポーツナビ|格闘技|速報
相変わらず武道館の見易さは異常。2階のかなり上だったのに、臨場感バリバリだもんね。
<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>:
泉田純至、○橋誠 VS 百田光雄、●平柳努
おなじみの面々*2がいなくなった影響はかなりあるなあ。平柳君って新人*3?泉田のスピードのなさが逆に新鮮(笑)
百田とある意味ガチでやれる人材が必要だなあ。そうそう、百田のバックドロップには感動した。まだまだいけますぜ!
<第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>:
田上明、金丸義信、●谷口周平 VS 志賀賢太郎、川畑輝鎮、○ジョー・レジェンド
兄貴*4は相変わらずの兄貴っぷり。組み付かれる時に頭下げるの早すぎです、兄貴!(笑)首4の字くらって倒立でのまごつきは狙ったもの、それとも天然?パンチ兄貴の試合を見るのは実はこれが初めてなので*5、そこの加減がまだよく分かっておりません。
この試合は田上とジョーが持って行っちゃったね。田上のムーブが馬場を相当意識していて*6よかった。そしてジョーマニア多すぎ*7(笑)ジョージョー連発すな!
谷口くんって新人?ノアの公式HPにいったのだけど、選手紹介のページが見つからなかった…どうなってるんだあのHPの構成は。
<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>:
モハメド ヨネ、○KENTA、石森太二 VS ブライアン・ダニエルソン、●ダニエル・クロス、テッド・デビアスJr
外人3人は初めて見たのだけど、クロスのやられっぷりが金丸の斜め上を行っていて笑った笑った。金丸とクロスでシングルマッチが見たい(笑)
隣に座っていた兄ちゃんが試合前からしきりにダニエルソンを褒めるもんだから、試合中は逆に厳しい目で見てしまった。事前にそういう知識を得なければ「おお、なんだこいつ、すげえ!」とびっくりできるのに、ちくしょう、隣うるせえよ。
石森は他団体?小さいけどなかなかムーブがよかった*8。第5試合のドラゲーに全て持っていかれてしまったので、今思うとそんなに…という程度の印象になってしまったが。
<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>:
小川良成、本田多聞、●菊地毅 VS ○バイソン・スミス、齋藤彰俊、井上雅央
うーん、なんとも。特に印象のない試合になってしまったかな。井上には頑張ってもらって相手全員かついで欲しいもんだが…
小川ファンがいたらしく、入場時にのぼりが数本出て振られていた。
<第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>:
丸藤正道、リッキー・マルビン、●太田一平 VS CIMA(DRAGON GATE)、○横須賀享(DRAGON GATE)、ドラゴン・キッド(DRAGON GATE)
や〜、まいった。さすがドラゲーの前衛をはる面々というところかな。初見だったんだけど。
それにしても、ノアヲタは他団体に優しくなったのね。昔は外敵という意識がバリバリ出ていたと思ったんだけど、CIMAコールが起こったり、ドラゲーの奴らに向かって大拍手したり。ま、いいプロレスに拍手するのは素直な反応で、それはそれで自然なことだと思うけどね*9。
丸藤とCIMAという2つの才能のぶつかり合いにはワクワクしたね。
<第6試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>:
[第12代選手権者]●高岩竜一 VS [挑戦者]○ムシキング・テリー
テリーは塩、と一言で片付けてしまうのは簡単だが。
高岩が最初から猛攻、ガチで潰しに来たのかと思った。が、テリーは受けて受けて、やっと反撃したかな?と思ったら投げてピン。アレレ、何であれが勝ちなの?
序盤は受けに回り、中盤で盛り返し、終盤で逆転する。そういうカタルシスを、プロレスファンは求めている。それを実現できるレスラーが、強いレスラー。それがこの試合では、序盤受けて、中盤も受けて、終盤で逆転の印象を植え付ける前にフィニッシュ。試合運び、反省してください。子供達のためにも。
<第7試合 GHCタッグ選手権試合 60分1本勝負>:
[第14代選手権者]秋山準、○力皇猛 VS [挑戦者]高山善廣、●杉浦貴
高山は俺が思っている以上に衰えているのかも知れない。ノーフィアーのテーマに心躍らせ、エベレストジャーマンには「うおお〜」と吠えることで応えたけども。
このチャンピオンチームは「1+1=2」という式が成り立つ、けして「1+1=3」ではなく。タッグを組んでいる意味というかなんというか。あれだけ杉浦が闘ったのに防衛しちゃうというのは悲しいなあ。力皇を中年ズリフトでぶっこ抜いたのはさすが!
秋山は劣化が激しいなあ。投げが殆ど見られない上に、ランニングニーは省エネにしか見えん…「STERNESS」の頃のふてぶてしさが懐かしいよ〜。
試合後にTAKAみちのくが来て「RO&D」の再結成を謳ったのだけど、客の反応がよくてちょっとびっくりした。「ア〜ルオ〜ディ〜」の唱和がここで聞けるとは…秋山の返し*10には笑った。
<第8試合 GHCヘビー級選手権試合 60分1本勝負>:
[第11代選手権者]○三沢光晴 VS [挑戦者]●佐野巧真
さて、メイン。小川ファンと三沢ファンは共通なのか*11、同じ形ののぼりが出て振られていた。
はっきり言おう。「三沢の弱点は腹!」という野次を飛ばしたおっさん、二度と来るな。このクソが。
佐野の実力はいかほどか、と注目して見たが、最初はサブミッションで「そういやUだったか」と、その引き出しの中身に興味がそそられて、エルボー対ソバットのガチ対決では三沢の苦悶の表情に「うお、佐野やるな!」と思ったが、そこまでだった…引き出しすくねえな。終盤は北斗ボムとソバットの繰り返しのみだもんなあ。
そして悲しいかな、エメラルドフロウジョンでは全く客が沸かなくなったんだな…昔はエメフロが出るだけで「うおおお〜〜」と絶叫していたのに。それが最後のアレ*12を生んだのかも知れん。多少の刺激では沸かなくなったファンが悪いのか、幻の技を乱発するようになってしまった選手側が悪いのか…しかしあれはエメフロの変形なのかね?かなり分かりづらいぞ。
いい試合もあれば、悪い試合もある。人生いろいろ。3000円の価値はあったのか、なかったのか。それを決めるのは、俺自身。久しぶりのプロレスは楽しかったですよ。ヒイロと同じくベストバウトはドラゲー参戦試合、MVPは杉浦ですな。ジュニアは元気がいいが、ヘビーはちょっとね。ヘビーが盛り上がってこそのジュニアだと思っているので、頑張れヘビー戦線。