大日本微妙
というわけで先日(9/10)文体で行われた大日本プロレスの興行に、我が強敵*1ヒイロと行ってきた。で、プロレスといえばNOAHばかり見てきている俺からの雑感。
- 総じて技術レベルが低い。ただ受身だけはちゃんとやっている。危機管理を考えるとこれは評価できる。
- 全体的に小さい…175cm75kgって、俺のちょっとアッパーバージョンなだけで、「普通の人」。そんな人をリングに上げざるを得ない苦しい台所事情が伺える。頑張ってるのは分かるけど、もうちょっと肉つけないと…
- 入場曲、イロモノが多すぎる感が。「お、このイントロいいね」と思ったら「チャンピオン」だし*2…しかも1コーラス終了まで出てこねえの。遅ぇよ。
- てか初見の俺が手拍子で盛り上げなくちゃならないほどの冷えっぷりはどうなのよ。観客のレベルが低い…レスラーは観客の指示に従って動く道化ではない。観客の予想を超えたモノを見せてくれる者達のはず。観客と選手の距離が近いことはいいことだけど、プロレスのレベルアップを考えると弊害ではないだろうか。
- 場外乱闘は楽しかった。投げつけられるレスラーから逃げる時のドキドキ感は、イイね。
いちおう各試合ごとにもいくつか。
<第1試合 20分1本勝負>:
●大黒坊弁慶、ジ・ウインガーVS○谷口裕一、MIYAWAKI
谷口は若手なのかな?「くん」づけで呼ばれるレスラーを見たのは初めて。お約束があるのはいいけど、このままだとずっと前座で終わってしまいそうで心配。
<第2試合 20分1本勝負>:
●井上勝正、近藤博之、MASADAVS金村キンタロー、アジアン・クーガー、○忍
MASADAがたったの100kgなのにドデカく見えてびびった。
<第3試合 「スクール・オブ・マッドネス」時間無制限一本勝負>:
○葛西純、“黒天使”沼澤邪鬼VS宮本裕向、●isami
デスマッチ。
邪鬼がチェンソーを持って入場しておいて、リング下にキッチリしまっていたのを見た時「ああ、彼はいい人なんだろうな」と確信。試合後チビッコ2人が記念の盾を渡しにリングに入ったのだけど、葛西ともども凄くフレンドリーで、試合とのギャップが面白かった。
isami、もっと修行してくれ。ラストライドくらう時の表情を見て「あ、これがフィニッシュホールドだな」って分かってしまったじゃないか。
<第4試合 BJW認定タッグ選手権 60分1本勝負>:
シャドウWX、○マンモス佐々木VSMEN’Sテイオー、●怨霊
マンモス塩。以上。
<セミファイナル 30分1本勝負>:
●関本大介、佐々木義人VS○田中将斗、黒田哲広
この日唯一名前を聞いたことのある田中将斗登場。ZERO-ONEは見たことがないのだが、NOAHに大谷が来たことがあってその時の大谷は結構イカシていたので、期待して見ていた。…が、あれが彼の限界か。これまたエルボーが出た時に「あ、これがフィニッシュホールドなのね」と理解してしまったよ…
そして哲ちゃんの人気は異常。哲ちゃん最高。
<メーンイベント 超高層ラダー・蛍光灯&有刺鉄線四面地獄デスマッチ BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負>:
[王者]●佐々木貴VS[挑戦者]○伊東竜二
いやー、メインがこれでは…
えっと、85kg対95kgの試合には見えません。動きが遅い、遅いよ…「デスマッチではなくプロレスを見せる」と言っていたドラゴン伊東*3、試合後に「こんなんじゃ満足できない」って言っていたけど、俺も同感だよ。唯一「おおっ」と思ったのは、トップロープに飛び乗ってのミサイルキックかな…
一番興ざめだったのは、ラダー頂点からの伊東のドラゴンスプラッシュ自爆。スポナビでは成功って書いてあるけど、自爆です…なのにそのままフォールに持っていくとは。この技でピンを狙っていたのだろうけど、明らかにおかしいって…自爆は自爆と認めて、そこから這い上がって何かしらのモノを見せて欲しかったよ。
メインでタイトルマッチで、しかも人気レスラーにタイトルが移ったというのに、試合直後の歓声の少なさに萎えた。その後のマイクパフォーマンスで、噛んじゃってる葛西に飛んだ歓声の方が明らかに大きかったのはアイタタタ。
そうそう、タイトルマッチで女性レフェリーってのを初めて見たよ。
せっかく7000円(!)もするアリーナ席で見られたというのに、残念だった。ヒイロ、タダ券ありがとね。