頭でやるサッカー(5/8、浦和2-3横浜)

 テレビ観戦である。
 勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
 なんとも不思議な勝利であった(苦笑)相性、なんかねえ…
 またもや、試合後コメントから*1

  • 和司監督「ポジション?大して変えていない。今の選手たちは頭でサッカーをやりすぎる。フォーメーションが変わったってやることは一緒なのに」
  • 功治「自分のポジションがどこだろうとやることは同じ。ただフォーメーションが変わると選手間の距離が変わってくるので、多少サポートが遅れることもある」
  • 小椋「4-4-2の方がやりやすい。パスコースがたくさんあるから」
  • 宏太「最後に右から折り返したのは、柏木の1点目のパターンをやり返してやろうというイメージがパッと出てきた」


 4-4-2、4-3-3、4-2-3-1、そんなものは数字上のものであって、やるこたあ同じ、ちゃぶれと。そういう話なんだろうけど、実際にはやり易さやり難さがある。そもそもこのフォーメーションを表す数字も、守備時のものをさすのか攻撃時のものをさすのかってね。
 別に守備時と同じフォーメーションのまま攻撃しなくてはいけないなんてルールはないのだから、4-2-3-1で守っていたって攻撃時に4-4-2になったっていいんだ。ボールを奪った瞬間にばっと速攻する時にはフォーメーションの与える影響は大きそうだけど、遅攻になったらそんなフォーメーションなんてぐちゃぐちゃになってしまうのだから、あまり気にする必要もない気がするんだ。特にうちは遅攻の比重が大きそうだし。
 とはいえこの試合ではいつもより速攻が結構多かったみたいね。前に出てきてスペースがあったからね。
 ここんとこの監督コメントを読んでいると、攻撃のためのフォーメーション変更なんだろうと思うんだが、そこで距離感が違ういうコメントが出てくるのでは、それに意味はあるのかとなってしまう。選手がやりやすいという4-4-2をベースに、選手の入れ替えでもってアレンジしていく、その方が頭でやってしまっている選手たちから考える比率を減らし*2、宏太のようにその時々で彼我の位置関係からパッとイメージがわく、わいたイメージを共有する、そういう体でやる、最後の3分の1での崩し、そういうものを発展させられるのではないか。いったんベースができれば、何かあったらそこに戻ればいいわけだし*3
 しかし功治のドリブルは条件*4を満たすと破壊力あるよなー。ある一定の条件下で発動可能な必殺技、漫画「シュート!」の主人公、トシの「ファントムドリブル」みたい(笑)

*1:相当意訳しています

*2:オートマティズム

*3:そういや監督自体そんなコメントしていたな(笑)

*4:スペースがある、1対1