功治監督(5/1、横浜1-0磐田)

 試合後コメントが興味深かった。
 ケータイサイトからそのまま持ってくるのはアレなので、読んだ記憶を掘り起こしてみる。

  • 功治「得点シーンでアマノッチは本来上がるべきではなかった。左の裕介が上がっていたのに右のアマノッチまで上がるのはリスクたけー。でもサッカーには『リスクを冒す』ことも必要、ということを象徴するシーンだった」
  • 天野「俊輔と『こっちが上がれば向こうは下がる』と話していたが、上がったらホントに向こうが下がった。俊輔がボールを持ったら上がることを意識していた。後ろはCB2人に任せていた」


 功治が和司さんより監督っぽい(笑)
 というわけで功治はアマノッチにダメだしをしている。サイドの片方が上がったら他方は下がる、いわゆるつるべの動きというやつですかね。
 それに対して俊輔を見てあまり後ろを気にしなかったアマノッチ。選手間で意識が統一されていないのかな。
 坂田がダイレクトでクロス上げたとき、多分ノールックだろうなと思ったがコメント読んだらやはりそうで、そこはさっきと違って攻撃の狙い*1として共有されていたのかなと。ただパブロか千真に合わせるつもりで上げただろうボールの先にはなんとアマノッチがいたと(笑)
 こちらが上がればそちらは下がるというのはいかにサッカーが相対的なものかを示すもので、オシムロナウジーニョなんたらと言っていたやつ。警戒しすぎて引いてしまうと逆に相手が押し込んでくる。勇気を持って上がれば相手を押し込むことができる。



 前節のやられっぷりから1週間で劇的に変われるとは思っていなかったので、この試行錯誤の時期にずるずる引きずらずに内容はともかく勝ち点3をもぎとれたのはよかった。心に余裕がないとうまくいくものもうまくいかなくなる。
 俊輔ありきの日替わりフォーメーションになっているように見えるのは心配。確かにいるのといないのとでは大違いなんだが、現在のコンディションではまさに諸刃の剣であるわけで、そうではなくてチームとしての基盤を作って、その上に俊輔をトッピングするような熟成をしていって欲しいものである。俊輔をおとりにして崩せるくらいのクォリティーが出せれば。道のりは険しいが。前線が体張ってほかの選手に時間をあげられれば。パブロは日本人みたいなDFWの献身性を期待されてピッチにいるのか?確かに拍手したくなる運動量は見せてくれたが、外人助っ人にそういうのを見せてほしいわけじゃあないんだと思う…