ロック番狂わせ

6/17 2006FIFAワールドカップドイツ大会 グループリーグ グループE@FIFAワールドカップスタジアム ケルン
チェコ0-2ガーナ
ガーナ:2'アサモア・ギャン、82'サリー・ムンタリ

 タイトルはマキシマムザホルモンの曲から。深い意味はない。
 録画。
 俺の中で「アメリカは強い」という意識があって。そのアメリカにいつの間にか*13-0なんてスコアで快勝していたチェコ。うっひゃ、すげえ。男前*2も優勝候補と考えているチームということで、どうなることかと思っていたんだけど。
 ガーナ、本当に初出場かよ?ユース世代には疎い俺でも、その世代では名前を聞いたことがあったけど。試合開始からフルスロットルで来た。で、いきなりCK取って、出会い頭の一発、ドーン。ちょっとしたガノタとしては、名前が「ギャン」というのはかなりポイントが高い(笑)
 ガーナの守備意識が非常に高い。そしておそろしいくらいの身体能力。チェコはそれに面食らったんじゃないかなあ。予想もしないところから足が出てきたり、「このタイミングなら間に合わないだろう」と思って余裕を持ってプレーしたらいつの間にか後ろにガーナDFが迫っていてボールを取られたり。
 ゴリゴリ削ったりスパスパカットしたり。チェコが何もできん。ロシツキーには執拗なマーク。
 チェコは4-1-4-1という話だったのだけど、中盤の底がじぇんじぇんフィルターの役割を果たせていなく、バイタルがポッカリ空く。そこに進入したガーナはミドル、ミドル。ガーナがそういうチームなのか、戦術としてミドルを選択したのか分からないけど、それがピッタリハマる形になっていた。てかチェコのDF、全体的に甘くね?ラインブレイクが遅すぎる気がする。もうワンテンポ早目に人についていかないと、置いていかれるぞ。
 なに、エシアンって23歳?うわ…次のW杯がこええ。
 コートジボワールの試合を見て、ガーナにも同じことが言えるのかなと思ったのは、集中力が続くかどうか。一瞬集中が途切れたところをコートジボワールはやられちゃったけど、ガーナはどうなのかなと。男前も集中力とスタミナのことを言っていた。
 後半始めにネドベドが抜け出してヘッドでドーン。ここが唯一集中が途切れたところだったのではないだろうか。そしてそれが結果的にガーナDFを引き締めることに繋がってしまい、最後まで集中が途切れなかったのかなと。ああ、これがオフサイドじゃなかったら試合は分からなかっただろうな…あー惜しい。
 ロクベンツがイエロー、次のイタリア戦は出場できず。オイオイ大丈夫かよ…
 51分にガーナの決定的なカウンター。チェフが防ぐ。これが入っていたら試合が決まっていたと思う。
 と思うものの、ガーナは相変わらずゴリゴリ。そして65分、ウイファルシがやっちゃった。足をひっかけてしまい、PK。そして退場…
 1回PKを蹴った時に審判が止めて、退場→PKやり直しとなったことで、キッカーが1回手の内を見せたことになってプレッシャーになったのか、これを外す。
 その後のチェフは神。止めまくる。そして最終ラインを補充せず、サイドプレーヤーを投入して点を取れとの監督の采配。1人欠けた3人でラインコントロールオフサイドを取りまくるチェコDFにはちょっと感動した。
 対してガーナは相変わらず守備の意識は高い。しかし、チェフの神セーブの連続もあったけど、攻撃にシビアさが足りないなあと。圧倒的にボールを支配して攻めるんだけど、オフサイドにひっかかりまくる。オイオイ、これが決定力不足に繋がっているんだろうなあと思っていたらチェコのDFが疲労で崩壊。でもその後は気を取り直してオフサイド取りまくっていた。頑張ったね、頑張ったけど…
 DFの頑張りに比べて攻撃陣は結局パッとしなかったなあ、チェコ。コラーとバロシュがいなかったんだっけ。2人の抜けた穴は大きかったのかな。
 ガーナは先制できたのが全てかな。って、いや、守備の意識が結局90分途切れなかったのが勝因かな。あっぱれ。チェコは、先制されたのが全てかな。ゲームプランは完全に崩壊したのだろう。でも1点目についてチェコのDFを責めることはできないかなあ。CKのクリアボールをカバーしたアピアーの身のこなしが凄かった。後ろ向きにボールを追いかけていたんだけど、グルンと前を向いて、これ以上ないキレイなパス。
 チェコの優勝候補と言われる実力が殆ど見られなかったのは残念だった。最後の10分は、見るも無残な状態で。運動量が全然なかった…ヘロヘロ。疲労も相当蓄積していそうだ…
 イタリアとアメリカは引き分けたのか。さて、このグループの最終戦は死闘になるな。こりゃ読めないなあ。

*1:ただ俺がチェックしていないだけ

*2:反町さん